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木製ボディーって道路交通法的に可能なのですか?

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木製ボディーって道路交通法的に可能なのですか?木製ボディーって道路交通法的に可能なのですか? 結論から言うと、「木製ボディーだから法律上絶対にダメ」というわけではありませんが、実際に公道を走るためには「自動車検査(車両法上の保安基準)」に適合しなければならず、木製ボディーでそれをクリアするのは極めて難しい、というのが実情になります。。

日本でクルマを走らせるための主な法律 1. 道路運送車両法(いわゆる車両法) • 車の構造装置が保安基準を満たいるかどうかを規定する法律です。。

車検もこの法律に基づいて実施されます。。

• ボディー素材に特定の制限があるわけではありませんが、「強度」「安全装備(シートベルト取り付け部強度や衝突安全など)」などが非常に厳しくチェックされます。。

2. 道路交通法(道交法) • 信号や標識、運転ルールなど「交通の方法や秩序」を定めた法律です。。

• 車そのものの構造には直接言及しないため、木製ボディーだから道交法に違反する、ということはありません。。

木製ボディーが難しい理由 1. 衝突安全基準のクリア • 現代の自動車安全基準では、衝突時のボディーの変形吸収や乗員保護の性能が求められます。。

木材は金属より破壊の仕方が予測しづらく、また経年劣化や湿度などの影響を受けやすいため、強度の安定性を証明しにくい面があります。。

• 特にフロント衝突や側面衝突などの試験をクリアする設計とデータ提出が難しく、メーカーとも量産車では採用しづらいです。。

2. 車検(保安基準)適合のハードル • 完全に木でできたボディーの場合、シートベルトの取り付け強度やボディー剛性など、多岐にわたる項目で鉄やアルミと同様の基準を満たすことが求められます。。

• 雨水や湿度による腐食、ねじれ強度の低下などのリスクもあるため、安定安全基準を満たし続けることを証明するのは困難です。。

3. 量産車で実例がほぼない • 一部クラシックカーやイギリスのモーガン(Morgan)などが木製フレームを使っている場合がありますが、近年は木製フレームに加えて鋼管やアルミを組み合わせ、最終的に安全基準を満たす形をとっています。。

• これらは完成車メーカーと各国の基準をクリアいる例ですが、純粋な“全部木製”ではありません。。

実際に木製ボディーで公道を走るには 1. 型式指定単体審査を通す • 自作や小量生産の車両の場合、「単体審査」という形で一台ごとに車検の適合を審査もらう方法があります。。

• 車台番号がきちんと付与され、公道を走れるようになるためには非常に厳しい安全審査を受ける必要があり、相応の実験データ設計資料が求められます。。

2. 改造車扱いでの公認取得 • 既存車のボディーを木製パネルに置き換えているような場合でも、公認車検を取るためには強度計算や製作実績、さらにはメーカーの協力が必要になる場合があります。。

3. 旧車(クラシックカー)の扱い • 戦前戦後直後のクラシックカーの中には、純木製もしくは木骨組みに金属パネルを張っている車が存在し、現在も愛好家が乗っている例はあります。。

• ただし、こう車両は歴史的価値や稀少性から特例的に扱われたり、旧車のまま継続検査で細々と維持されている場合が多く、新規に木製ボディー車を作って車検を通すのとは状況が異なります。。

まとめ • 木製ボディーそのものを直接禁止する法律はない • しかし、車検(保安基準)のクリアが非常に難しいため、実際に新規で木製ボディーを作って公道を走るとなると、強度衝突安全など多方面の要件をクリアできるかが非常に厳しいです。。

• 古いクラシックカーや特別な事情のある少量生産車を除けば、現代ではほぼ「完全木製ボディー」は実用的ではないのが現状といえます。。

がって、「木だから絶対に違法不可」というわけではありませんが、現実的には実用かつ合法的に走行できる木製ボディーの車を新規に作り上げるハードルはきわめて高いと考えてよいでしょう。。

このはいかがでか? 質問者からのお礼コメントありがとうございまお礼日時:12/31 21:4